2009/08/29

メモ

 『古代への情熱──シュリーマン自伝』著:ハインリヒ・シュリーマン(岩波文庫) 第1章 から。


◇語学習得のためのシュリーマンの勉強法◇

(1) 非常に多く音読すること。
(2) 決して翻訳しないこと。
(3) 毎日1時間あてること。
(4) つねに興味ある対象について作文を書くこと。
(5) これを教師の指導によって訂正すること。
(6) 前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦すること。


 また、

「会話をものにするために、その外国語が話されている教会に通い説教を聴き、一語一語を口真似するということを行なった」

「物語を2つほど丸暗記した」
→ 英語では、ゴールドスミス『ウェイクフィールドの牧師』とウォルター・スコット『アイバンホー』を丸暗記している。
 この方法で彼は英語を僅か半年でマスターした。フランス語も同じ方法で、『テレマコスの冒険』と『ポールとヴェルジニー』を丸暗記して半年で習得。続いてイタリア語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語に取り組み、普通に話したり書いたりすることが出来るまで、それぞれ6週間かからなかった。


 更にどんな小さな用事で出掛けるときでも、参考となる本を持ち歩き勉強したという。

※シュリーマン自伝の中のエピソード(例えば、幼少の頃ホメロスのオデュッセイアに感動し、遺跡の発掘をしようと心に誓った etc)には、いささか創作が含まれているようだ。これはWikipediaのシュリーマンの記事にも記述がある。

 しかし語学が堪能であったことは事実であるから、参考にメモ。

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