2009/05/10

イマドキの日記の不思議

 日記って元々は自分自身の為だけに書くもので、人に見せるものではありませんよね。「日記を見られて恥ずかしい」とかはよく聞くと思います。いや、最近は聞かないかな。
 しかしSNSやHP上での日記というのは、これまでの一般的な日記とは性質が違い、基本的に「他人が読む」ことを前提にしたものです。今までは恥ずかしいことと多くの人が思っていた"日記の公開"を、今は自ら行っているというのは少し不思議なことだと僕は思います。私たちは、やはり人との繋がりを求めてしまうということなのでしょうか。


 そんな「現代の日記」って、その対象によって分けると二つの種類があると思います。

 1つは、少数の内輪の人間を対象にしたもの。これは日記に書かれた話題が"分かる"人に対したもので、その人たちには強い印象を与えることが出来ますね。いわば「狭く深く」。
 もう1つは、多数の人間を対象にしたもの。こちらは前者ほどは読む人に印象を与えませんが、幅広い読者に内容を伝える目的で書かれるものです。いわば「広く浅く」。


 このブログやmixi、その他の場所で書く題材は違えど、僕はどこであっても、後者の種類のものを書こうと思って心がけています。理由は、文章で相手に何かを伝えるという力は、前者の種類を書くことでは伸びないと思うから。「こんなふざけたものしか書いてないのに、文章の伝達力を伸ばそうだなんて……(苦笑)」って思われそうですが(笑)。
 前者では、内容に多少のわかりにくさがあっても読む人が判断してくれるってことで、そこに甘さが出ると思うんですよねー。その甘さは、肝心なときに誤解を招いてしまったりするかもしれません。せっかく書いてるんだし、為になる方を、と思うわけです。
 あとは、前者は馴れ合いっぽくて好きじゃないから、とかも理由としてあります(笑)よくありますよね。「メールでやれ」って言いたくなるような日記。そういうのは、好きではないので……。


 ただ、「これで伝わるだろう」と自分では思っても、それが他人にはわかりにくいってことが往々にしてあるのが怖いです。そうなるのは最悪ですし。はあ、頑張ろ……。


 あ、いろいろ言いましたが、別にどちらが良いとか悪いとかを言うつもりは無いです。個人の日記だし、両者に"優劣"は無いと僕は思います。何に使ってもいいわけですしね。単に個人の価値観・好き嫌いの問題です。

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