2009/08/30

【メモ】気になったもの

 本屋で少し立ち読みした伊坂幸太郎の小説『魔王』から、目に留まったとある1フレーズを。

 カリスマ的な支持を民衆から受ける物語中の首相・犬養が、憲法改正の国民投票を前にして、テレビを通し国民に警句を発した台詞である。


「私を信用するな。よく、考えろ。そして、選択しろ。」

「お前たちのやっていることは検索で、思索ではない。」

 今日の選挙も、有権者には"思索"して投票して欲しいものだ。

2009/08/29

メモ

 『古代への情熱──シュリーマン自伝』著:ハインリヒ・シュリーマン(岩波文庫) 第1章 から。


◇語学習得のためのシュリーマンの勉強法◇

(1) 非常に多く音読すること。
(2) 決して翻訳しないこと。
(3) 毎日1時間あてること。
(4) つねに興味ある対象について作文を書くこと。
(5) これを教師の指導によって訂正すること。
(6) 前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦すること。


 また、

「会話をものにするために、その外国語が話されている教会に通い説教を聴き、一語一語を口真似するということを行なった」

「物語を2つほど丸暗記した」
→ 英語では、ゴールドスミス『ウェイクフィールドの牧師』とウォルター・スコット『アイバンホー』を丸暗記している。
 この方法で彼は英語を僅か半年でマスターした。フランス語も同じ方法で、『テレマコスの冒険』と『ポールとヴェルジニー』を丸暗記して半年で習得。続いてイタリア語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語に取り組み、普通に話したり書いたりすることが出来るまで、それぞれ6週間かからなかった。


 更にどんな小さな用事で出掛けるときでも、参考となる本を持ち歩き勉強したという。

※シュリーマン自伝の中のエピソード(例えば、幼少の頃ホメロスのオデュッセイアに感動し、遺跡の発掘をしようと心に誓った etc)には、いささか創作が含まれているようだ。これはWikipediaのシュリーマンの記事にも記述がある。

 しかし語学が堪能であったことは事実であるから、参考にメモ。

2009/08/27

無い無い無い

 入試までのあと半年間にやろうと検討中の、とある参考書を昨日から散々探しているんですが……それがどこにも見当たらないです(>_<)

 お茶の水の丸善には無いし、神保町の三省堂では、検索で「在庫あり(2冊)」となってたのに無いし、秋葉原の有隣堂にも無い。北千住の紀伊国屋にも無くて、もう沿線の大きな書店全て行ったのに、無い。勿論、地元の本屋にも無い。

 僕をどこまでウォーキングさせたら気がすむんだ……!!
 中身をよく見ていないけれど、昔からの良書であることは間違いないだろうから、歩き回ること考えたら注文しちゃった方が賢いかもなあ。

Weblogで書くことと、SNSで書くこと

 今日友人も言っていたことで、自分も前々から思っていたことだが、mixiだと日記を書くのにどこか遠慮してしまう。誰がこれを読むのかが足跡等からはっきりわかり、更にコメントが付く付かないが内容で明らかに変わるから、どうしても変に読み手を意識した感じになってしまう。書くものが、自分の書きたいものではなくて、読み手の読みたい(と予想する)ものになっていってしまうというか。コメントの多少だの読み手意識だの、そんなこと気にしなければいい話ではあるのだが……。

 その点、SNSでないものは楽。誰が読んでるのかわかんないし、基本的に他人が介入しない(ただもちろん、コメントをしてくれることは嬉しいですよ♪)。例えば愚痴だって好きなだけ言えるし、好きな人(<いないけど)への思いだって叫べるし、ふと思ったつぶやきだって言える。他人は基本的に、その閉じた世界を外側から見るに過ぎない。

 しかしSNSは、そこに他人が必ず介入する。自分が日記を書けば、相手の新着欄に表示される記事が1つ増える。自分も、誰が読み、誰が読まないのかわかる。誰が共感してくれるのか、はたまた誰も共感してくれないのかわかる。書くときに他者視点を意識せざるを得なくなる。もちろんブログでも他者視点は意識するが、SNSでの意識はこれと異なると感じている。

 つまるところ、mixiは楽しいけれどもめんどくさいのだ。Social Networking Service なんだから、世の中と似たようなもん。世の中は僕にとってめんどくさい。
 人との繋がりは大切だと思うが、積極的にそれを求めることは自分には向かないことなのかもしれない。必要なのは、もっと学をつけ、考え、いわゆる魅力的な人になることだろう。そうすればきっと、求めずとも足るはずだ。

2009/08/05

メモ書き程度

 ここ2日ほどクソみたいな生活リズム。直さなきゃってずっと言ってるけど、実は、こういうぐちゃぐちゃなのが自分に合ってるんじゃないか?って思ったり。多分良くないんだろうけど。


 そんな2日で、小説を2つ読んだ。トゥルゲーネフの『初恋』と、南木佳士の『ダイヤモンドダスト』。後者は、船高の授業で扱って、それでいいなって思ってブックオフで買ってきたもの。第100回芥川賞受賞の短編小説。美しい筆致が素晴らしい。前者は……何故買ったんだっけ。恋に悩んでいたとか?(笑)いや、そんなことあり得ないか。ロシアの作家の作品。多分、男子の方が内容に共感できるかな。主人公が男だから。
 どちらも本棚の肥やしになりかけてたけど、この2日でやっと読めた。

 どちらも良い小説。まさに純文学。海外作品に純文学って言葉を用いるのかはわからないけど。
 1つは恋愛を、1つは生死をテーマにしてるってことで、毛色は全く異なる2つでした(この2つを続けてセレクトしたことに、特に意味は無いです)。短編だしオススメです。